2月13日(土)
岩内を過ぎて日本海に沿って南下、長さ4㎞の雷電トンネルを抜けると海沿いに広い駐車帯がある。
午前9時には既に車は7~8台、見上げると各ルンぜには既にアイスクライマーたちが取り付いているが見える。
我々は予定通り、4ルンぜを目指す。
どうやら先行者がいるようだが、横幅の広い4ルンゼならさしたる問題はないだろう。
3ルンぜの二股まで来ると例年になく状態がいいように見えた。まるで誘っているかのように…。
計画変更、先行者のいない3ルンぜを目指す。
例年は1本の空中落下した氷柱が結氷するのだが
今年は後ろの壁まで氷が張り付いていて安定しているようだ。
真ん中のラインを登っていく。
垂直部分が続く。
スクリュー7本を費やし抜けたところで氷をたたくとボスっと変な音がした。アックスは決まっているようなので足を上げようとした途端に目の前の氷が剥がれて胸と腹を直撃。15㎏はあろう氷の塊が落ちてきた。危うく転落しそうになったが5mほどランナウトしていたことが頭をよぎって持ちこたえた。氷塊はとりつき地点までノーバウンドで落ちって行った。ビレーヤーたちの悲鳴が聞こえるがどうやら無事のようだ。
トップロープ用の支点にスクリュー3本を埋め込みロアーダウンで地上に戻る。
お客さんたちはそれぞれラインを変えて3トライ。
最後はもう一度自分で登ってカウンターラッペルで降りてくる。70mロープ丁度でした。
気温6度とアイスクライミングには不向きの高温だったが意外と氷の状態は良かったな。
翌日、3ルンぜでは上部から大雪崩が落ちて来たのを1ルンぜを登り終えて戻ってきた駐車場から生で見た。雪崩は約20秒間に渡って滝を洗い続けた。
タイミングが合っていたならお釈迦様だったかもね…。