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夕張岳 続き

高山植物の女王とあがめられるコマクサ、夕張岳にはありませんが…。

 

高山植物とは氷河期の生き残りで地球が暖かくなって、自分の生き場所を冷涼な高山に求めて山の上に生き残った花たちだ。氷河期にはそこらへんの平地に咲いていたものが山の上にとり残され分断してその山の地質や気候に合わせて変化していったものだ。とりわけ夕張岳では前述の蛇紋岩の影響を受けて固有種が生まれた。

 

TVドラマの「ドラゴン桜」では阿部寛がふんする桜木先生が「バカとブスは東大へ行け!」と受験生たちにはっぱをかけていたが、氷河期にはそこらへんに咲いていた雑草の類が高山に生き残り東大に合格した状態になってしまった。

 

登山者たちは高山植物を「かわいい」といたわり、大雪山あたりでは登山道にまではみ出て咲いている女王様には石の囲いなんぞを並べて過保護状態になっている。

好きでそこに咲いているのだから放っておけばよいものを…

ユウバリタンポポは夕張岳の固有種であり確かに高山植物なのだが、序列はだいぶ下でユウバリソウやユウバリコザクラ様たちの足元にも及ばないかわいそうな奴だ。

 

思うに高山植物にかわいいとか、好きとか順位を付けるのは良くないな。

皆、氷河期を生き残ったえらい植物たちなのだから。

あるでしょ、あまり美人だと性格わるくなるとか…。

 

と言う訳で高山植物を大切にしましょう!