日本海に面した増毛側は海に沈む夕日を楽しめる。
翌朝は箸別コース登山口を4:30にスタート。
笹の中に着けられた単調な登山道が7合目付近まで続く。
8合目付近からいよいよ高山植物のオンパレードが始まる。
固有種のマシケゲンゲも満開。
目指す雨竜沼も見えて来た。
とその時、前方に黒い岩の塊のようなものが見えて来た。
動いている。熊だ!
どうやら高山植物を食べているようだ。
目指す頂上の手前にいる。我々が登頂するには直近50m横を通るしかない。
近づくとこちらを見ているが餌を食べるのに夢中のようだ。
メンバーに指示を出して、直近をすり抜けて行くことにした。
肝心の熊は餌に夢中で我々には無関心だ。
無事登頂したが、我々はさらに彼の背後を再び通り抜けて縦走路を進まねばならない。
再び、熊の横を通りぬけると雪渓の上でお腹をしたにしてカラダを冷やしていた。
この日の気温は30度超え、奴も暑いんだろうな。
こんな姿をみると熊もパンダに見えて愛らしい。
黒くなければ、白い模様でも入っていればと思ってしまう。
その後、無事に南暑寒を目指す。
縦走路は笹に覆われひどい状態で結構時間がかかるが予定よりだいぶ遅れて到着。
下山して雨竜沼湿原に差し掛かるとこちらも熊糞や掘り返し跡がすごい。
湿原から上は熊多発で通行止めとなっていた。
無事湿原を通過して下山しだすと、目の前のササやぶの中に別の熊が
慌てて逃げ込んでいった。
今年は北海道各地で熊遭遇や事故が多いなぁ。
事故に遭わないためには熊を脅かしたり、逃げ出したりしてはいけない。
我々は先住権のある山の神との共存の道を歩くべきと思う。
それにしても雪渓で寝そべる姿はかわいかったな。