そろそろコロナも明けた頃という事で久々の海外リクエストにお答えしてヨーロッパアルプスのスキーに行って来ました。
地球温暖化、氷河縮小、雪不足、ウクライナ紛争、トルコ大地震、WBC…
逆風と追い風を受けて日本を後に。
今冬の北海道は寒い日が続いています。冬型の気圧配置は当然、雪もガンガン降らせてくれます。
お山はパウダー天国、スキーヤーたちは狂喜乱舞で発狂してます。
ここ数年は全国的に根雪が遅くなり、僕がガイドを始めた40年前に比べると1か月は遅れているのではないだろうか?そんな中でもムイネ山に至る豊羽から登る千尺高地は12月中旬にはなんとか滑れる山であった。笹スキーを覚悟していってみると…
ニセコの南西側、日本海にはみ出すような大きな山塊の狩場山群。
近年は「島牧CAT」のパウダーマウンテンとしても売り出し中だが、ここ2シーズンは主要客であった海外富裕層がコロナの影響もあって開店休業状態であった。
入山口となる千走川温泉から実質の登山口となる賀老の滝キャンプ場までの道は除雪されておらず、自然融雪によってのみ開通となる。
アプローチ開通を待ちわびたBCスキーヤーたちが大挙訪れていたこの日…
通称「シオマル」で親しまれる塩谷丸山は夏山登山のみならず、スキー登山の山としても道央圏の山やさんたちには人気の山だ。
2時間程度で日本海を見下ろす絶景の頂上に立つことができるし、ゆるやかなパウダーのオープン斜面が長く続くので初心者にも安心。
僕も入門者向けの山として年に一度はガイドをしている。
頂上についてシールを外し滑降準備をしていると信じられない光景が…
日本で最も早く天然雪で滑れるスキー場とロープウエイのアナウンスが告げる「大雪山 黒岳スキー場」
ごたぶんに漏れず気候変動の影響を受けオープンは大幅に遅れ、しかも先週の雨でいったんクローズ。
本日12/4は3日ぶりの再開!
昨夜から新雪が積もったようで期待は高まる。
札幌近郊の最高峰余市岳(1488m)
は日本300名山の一座でもあり夏山登山でも人気の山だ。
頂上の南東側には標高差300mの大斜面が広がり雪の安定する春を待って多くのバックカントリースキーヤーたちが訪れる。
あいにくの悪天候が続く今年のGWだが5/4のみ晴天がやって来るとの天気予報を受け、急遽余市岳を目指す事にした。
起点となるキロロスキー場のゴンドラは既に今季の営業は終了しているので余市第一EXPリフト終点より長いアプローチとなったが…。
札幌から定山渓に向かうと石山あたりから正面に見える船の形をした真っ白な大きな山が無意根山だ。標高1460mと札幌近郊では余市岳に次ぐ第2の高峰だ。頂上東側に展開する大斜面は横幅1.5㎞と他に類を見ないくらいワイドさで真冬には雪崩の心配もあり近づき難いが春雪のこの時期はそのど真ん中を快適にぶっ飛ばす事ができる。しかし登山口となる豊羽とは方向が違うため滑り降りるアホは少ない。
週刊予報では一週間前から今日の晴天を約束していた。春山スキーにふさわしい暖かな日が約束通りやって来た。
札幌国際スキー場から通称「飛行場」を超えて白井岳まで足を延ばす。
冬には難行苦行のこのルートも春山ではまるで別人の穏やかさを見せる。のんびりBCを楽しんだ一日だった。
日本海に突き出た積丹半島の山々は
冬に訪れる人は稀だ。
標高900m付近が樹林限界となり
そこから上部は立ち木一本もない大雪原が広がる。いったん吹雪につかまればホワイトアウトの海に放りだされ
強烈な爆風に見舞われることとなる。
4月になるとこのにも平穏が訪れ春山バックカントリーのシーズン到来だ。